成果

事業にはいろいろな人が、才能が、人格が、関わるものである。
当然、賢者も居れば、愚者も居る。
脇で関わっていると、学ぶことが多い。
私にとっては「事業」というより「授業」みたいなものだ。
以下はその成果の一部である。
 
賢者は、結果を変えるために自らの行動を変える。
愚者は、行動を変えずに結果だけを変えようとする。
 
賢者は、目の前の小さな事を大事にする。
愚者は、大それた事に目を奪われて何もしない(できない)。
 
賢者は、自分の人生を歩む。
愚者は、他人の人生を歩む。
 
賢者は、照準を目的に合わせ、道に固執しない。
愚者は、照準を目標に合わせ、道を限定する。
 
賢者は、「やりたいか」を自分に問うて「やる」と決めて、宣言する。
愚者は、「できるか」「できないか」を考える。宣言しても腹はくくれていない。
 
賢者は、自分の内なる声に従う。
愚者は、大多数の意見に従う。
 
賢者は、安定期に次の準備をし、機会をうかがう。
愚者は、安定期に気を許して時間を浪費する。
 
賢者は、実効性のある代替案を用意してからでないと危険を冒そうとしない。
愚者は、ひとつの案にすがって事を運ぶ。
 
賢者は、常に最悪のシナリオを準備する。
愚者は、自分の都合に合わせてシナリオを準備する。
 
賢者は、事実と意見、推測、感想、伝聞を峻別する。
愚者は、憶測に時間を浪費し、それに基づいて判断する。
 
賢者は、相手の出方によって対応を切り替える。
愚者は、相手の出方を予測する。
 
賢者は、愚者にでも学ぶべきものを見出す。
愚者は、賢者にさえ学ぶべきものを見出せない。
 
賢者は、謙虚であり
愚者は、独善的である。
 
賢者は、計画を実行に移し
愚者は、計画を義務にする。
 
賢者は、大儀を胸に秘め
愚者は、大義名分を口にする。
 
賢者は、決して逃げない。
愚者は、往々にして逃げる。しかも、肝心なところで。
 
賢者は、無駄金を使わない。無駄金にしない。
愚者は、無駄金だらけ。
 
賢者は、最初から気楽に事に臨む。
愚者は、気が楽になって(気を楽にするため)いい格好をする。
 
賢者は、できることを語り
愚者は、理想を語る。
 
賢者は、急ぎの仕事が重要であることは稀であることを知っており、
    重要な仕事が急ぎでないうちに取り組む。
愚者は、急ぎの仕事に終始し、重要な仕事を急ぎにしてから取り掛かる。
 
賢者は、ありふれた仕事にも、自分らしさという付加価値をつける。
愚者は、ありふれた仕事に退屈する。
 
賢者は、複雑な問題でさえ単純に考え、単純に行動する。
愚者は、単純な問題でさえ複雑に考え、複雑に行動する。
 
賢者は、ありふれた言葉で理解を得る。
愚者は、専門用語で説得する。
 
賢者は、エクセルをシュミレーションに使い、
愚者は、エクセルに事業を委ねる。
 
愚者は、手段を目的にしてしまう事が多く、
賢者は、目的さえ手段にしてしまうことがある。